【参院選2016】今回の参議院議員選挙を振り返って(その2)

 おとといの参議院議員選挙、残念ながら改憲勢力に議席の2/3を確保されてしまい、安倍首相も早速憲法改悪に向けた発言を始めました。

 とはいえ、一つ幸いだったのは、護憲勢力の完全敗北とはならなかったという点です。

 今回、野党共闘は、完全成功とならなかったものの、まずまずの成果を上げたとみてよいでしょう。

 Twitter上で見かけた発言をそのまま貼り付けますが…

今回の選挙結果で評価すべき点

 今回最も野党共闘が結実した地域と言える東北地方についても、東京電力福島第一原子力発電所事故の問題や、与党が強引に推し進めようとしている不平等協定であるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)により主要産業である農業が破壊されてしまうことへの危機感が色濃く出たのではないかと思われます。

 個人的には、新潟でかつて民主党政権を支えた一人である森ゆうこ氏が当選したことの意義は計り知れないものと考えます。もちろん、政権担当経験があるということも重要ですが、森氏が(民主党政権時代ではありませんが)日本の戦後国会で最長記録となる3時間1分ものフィリバスター戦略をとったという輝かしい記録をお持ちであるという点でも、期待したいところです。昨年の安保法審議の時に森氏がその場にいればと思うと、悔やまれてなりません。

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 また、現職の閣僚2名(沖縄、福島)が落選したということも、重視しなければなりません。沖縄は基地問題、福島は原発事故で揺れているところであり、ここで与党が敗北したことの意義は大きいです。

 今回、自分が投票した候補者が2名とも当選していたということも、個人的には喜ばしいことです。3年前の秋に東京都民になって以来、ずっと自分が投票してきた候補者がことごとく落選し続けてきただけに、今回自分が投票した小川敏夫(東京・民進)、青木愛(比例・生活)両候補者の当落がなかなか決まらなかった 1)それどころか青木氏については一度は落選したとすら思っていた ことにずいぶんとはらはらしましたが、お二方とも本当にぎりぎりの攻防を制したことを、喜ばしく思います。少年漫画的には最もアツい展開であり、ある意味選挙の醍醐味でもあるのではないかと思います。そういえば先述の森ゆうこ氏も接戦を制しましたね。

 今回、単に護憲勢力を推すだけであれば、山添拓氏(東京・共産)や福島瑞穂氏(比例・社民)あたりを推す方が、精神衛生上は遙かに楽でした。しかし、特に今回のような選挙では、ベストの候補者を選ぶことが必ずしもベストな結果にならないという状況になります。一人区であれば野党統一候補を選べばよかったのですが、各政党がばらばらに候補者を擁立する複数人区ではその手を使えません。故に今回は、選挙区では山添氏よりもさらに苦戦が報じられた小川氏を、そして比例区では、知名度のある福島氏よりも、とにかく議席をとって欲しい生活の党の青木氏を、それぞれ推すことにしました。

 今回はこの戦略が功を奏しました。まさに戦略的投票であり、その醍醐味を味わうことができたわけです。

 今回、友人や知人などに口コミで野党候補への投票を促した方は多かったかと思われますが、友人のいない私も、離れて暮らす親や親戚に、野党候補への投票を依頼しました。その甲斐もあり、先述の森ゆうこ氏や、小西ひろゆき氏(千葉・民進)の当選を喜ぶことができました。

今回の選挙結果で反省すべき点と今後の課題

 ただ、その一方で、与党を中心に、今回の候補者の中に、ご自身としての政策や政治への考えを全く持ち合わせていない人物が複数名いて、しかもそのような人物が当選してしまったということについては、とうてい理解できません。まさか若い世代の中には、ルックスだけで候補者を選んでいる人が多数いるのではないかと思えてくるほどです。

 また、やはり今回も不正選挙の疑いを持つ人が現れています。元々自分も不正選挙がある前提で投票行動をしており 2)今回油性ペン持参にこだわっていたのはまさに不正選挙対策以外の何物でもない 、不正があることそのものは驚かなくなりましたが、東京選挙区で特定候補者の票が不当に低く扱われたという話があります。個人的にはその候補者については非与党候補者でありながらも全く支持できず、当選しなかったことでむしろ安心しているのですが、不正選挙によって得票数が操作された結果、本来当選しているはずなのに落選したということが事実であれば、その限りではありません。

 すでに今の日本は、国連あたりに公職選挙の監視をしてもらわないとだめなレベルかもしれません。

 不正選挙についてはそのほかにも懸念点があり、今回、護憲勢力を推す側の人間の中にも、「不正選挙なんてないよ」と断言してしまっている人を散見されました 3)どこの誰とは言わないけど、ここしばらくの市民運動を牽引してきたグループの主要人物が「不正選挙はない」と断言したときには、むしろその人物が言うことでかえって疑いが深まってしまったからね… 。一応、「不正選挙などとがたがた騒ぐ暇があるなら投票で意思を示せ」と考えているのかなと好意的に解釈することにはしているのですが、あると疑いがもたれている以上、ないと断言するよりも、ある前提で、それでもなお自らの意思を投票で示すべきなのではと思います。

 また、今回、西日本や都市部を中心に、野党共闘が結実しなかったのも事実。今後の公職選挙では、今回よりもさらに野党間の連携強化が望まれます。まずは民進党右派をどうにかしなければなりませんが、そのほかに、今回は反改憲候補の中にも、野党共闘に否定的な方もいらっしゃいました。なぜ今野党が共闘しなければならないのか、なぜ与党議席2/3を許してはならなかったのか、今一度考え直して欲しいと思いますね。

 野党共闘のステップアップの試金石として、直近では東京都知事選挙というビッグ・イヴェントがあります。しかもそれは今月31日、すぐそこです。

 今回の参議院議員選挙で、野党がばらばらに戦っていたのでは、元々共闘態勢を敷いている与党勢力に対して勝ち目がないことを、ようやく野党側にも理解されたのではないかと思われます。国会議員の選挙だけではなく、地方自治体の首長や議員の選挙でも、野党共闘は避けては通れません。私は、都民の一人として、今度こそ都民一人一人と向き合う知事の登場を、こころより願いたいものです。

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References   [ + ]

1.それどころか青木氏については一度は落選したとすら思っていた
2.今回油性ペン持参にこだわっていたのはまさに不正選挙対策以外の何物でもない
3.どこの誰とは言わないけど、ここしばらくの市民運動を牽引してきたグループの主要人物が「不正選挙はない」と断言したときには、むしろその人物が言うことでかえって疑いが深まってしまったからね…
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